進路を考える機会
#中高共通 行事
☆進路を考える機会
6月に、生徒たちは進路や将来について考えるいろいろな機会を持ちました。
6月1日(土)
教育実習に卒業生が帰ってきているこの時期に、実習生以外の卒業生にも集まってもらい、高1、2が大学について話を聞く機会を持ちました。
集まった大学生は総勢18名。医学、理学・農学などの理系から、法・経、言語など文系、芸術系学部まで、生徒たちはグループに分かれ、自分が興味を持っている分野について話を聞きました。
自分たちの先輩でもある、現役の大学生の話は興味深く、それぞれの大学の特徴やその学部でどんなことが学べるのか、高校時代にはどのように学習や学校生活に取り組んだらいいのかなどを含め、大学で学ぶことを具体的にイメージすることができたようです。
6月11日(火)
中3の進路ガイダンスは、決して具体的な進路というのではありません。
毎年、ケニアのスラムで子供たちのために働いておられる早川千晶さんに講演をしていただいています。
生徒たちには遠いアフリカですが、スライドを見ながらのお話にだんだん引き込まれていく様子でした。ケニアは貧富の差が大きく、幼くして両親をなくしてしまった子供たちが、ストリートチルドレンにならざるを得ないこと、何もいらないけれど「学校に行きたい」と望む少年のこと。最後にスラムの学校の生徒たちが、東北大震災を知って何かできることを、と考えて歌ってくれた歌、そして「アフリカ」というタイトルの歌を聞き、その力強い歌声に感動しました。
進路は、今いる社会で自分がどう生きるかだけを考えることではなく、世界の現実を知ること、視野を広げるところからスタートするのかもしれません。
6月13日(木)
大阪大学・タンパク質研究所の篠原先生がお越しになり、医学・薬学・生物学などに興味を持つ高校生に「遺伝子が語るヒトの姿」という題で、50分の授業をしてくださいました。
遺伝子は能力とリスクを与えるものであるが、それは環境(外的要因)によって支配されている。そして、
お話は、遺伝子がヒトのコミュニケーションを促進している可能性にも及びました。
生徒からの質問にもていねいに説明してくださり、解散後の個人的な質問も多く、下校時刻ぎりぎりまで続きました。
生徒のレポートから:
「今回教えていただいた『遺伝子はさまざな可能性を与えてくれるもの』という言葉がとても印象に残りました。『遺伝子は形質を伝えるもの』とばかり思っていたので新鮮に感じ、遺伝子のイメージが変わりました。
遺伝子は〈すごいやつ〉というだけでなく、〈いいやつ〉だなと思えたりしました。今日学んだこれらのことを活かしていきたいと思います。」