3学期の振り返り(Part 1)【高1 異文化理解教育 国際協力出前授業】
2021
03.22
#学校の様子
久しぶりに、まとめて振り返りの企画を始めたいと思います。コロナ禍で、3学期にできた行事はあまり多くはありませんでしたが、できる限りたくさん、ご紹介したいと思います。
振り返り企画、第1回は、高1の国際協力出前授業についてです。
高1のホームルームで、異文化理解教育の一環として、国際協力出前授業が行われ、JICAの行う青年海外協力隊派遣事業に参加された畑中遥さんからご講演いただいきました。畑中さんはスペイン語を2か月間、1から学んだ後、パラグアイで2年間、教育に従事された方です。
パラグアイのごはんや服装について、テレレという気軽にお茶会をする文化について、日本とパラグアイとの共通点と相違点など、パラグアイの簡単な紹介から始まり、彼女の実体験やそれを通して感じたことをたくさんの写真を用いながら話してくださいました。
現地で何をするかは畑中さんにゆだねられており、畑中さんは、好きなダンス、英語、算数を教えられました。授業をするにも場所を確保するところから始めなければならず、ガレージを借りるなど苦労しながら生徒を集められたそうです。算数では、生活に結び付けた指導をすることで生徒がわかるようになり、それが喜びにつながったこと、英語では、自分の教えた人たちが就職で有利になるなどしてうれしかったこと、ダンスの先生をされたときには、生徒の一人に、畑中さんのレッスンを受けて私もダンスの先生になりたいと言われたことがとてもうれしかったという話もしてくださいました。
また、日本文化を紹介する日本祭を開いたときには、子どもにソーラン節を教える機会もあったそうです。苦労されたことは、スペイン語で話さなくてはならずコミュニケーションをとるのが不自由な中、さらに周りの人に、方言であるグアラニー語で話されて、仲間外れにされているのではないかという不安感を持ったことだそうです。しかしそれを機に常にノートを持ち歩きわからない言葉が出てきたらその都度意味を尋ねてグアラニー語の理解に努められたり、通りを歩くとき遠くにいる人に挨拶をしないということを理由に暗い性格だと思われているという話を聞き、その後自分から挨拶をするように心がけるなど、自分の行動を変えることで直面した壁を乗り越える積極的な姿勢をとられてきたそうです。
最後は事前にお送りしていた生徒の質問に答えていただきました。国際協力のことに限らず、時間の使い方や将来に向けての助言なども話してくださいました。
生徒からは、協力隊の活動内容が多岐に渡っていて驚いた、留学に興味があるので参考になった、畑中さんの行動力を尊敬する、自分も積極的に行動できるようになりたい、質問に答えていただいて為になったという声が多かったです。