宗教部長より
#学校の様子
「宗教部」とは、宗教的な行事を円滑に行うための部署のことです。
神戸海星女子学院における宗教行事といえば、礼拝朝礼や中高別のクリスマス会や各学年の静修、追悼ミサ、中1と高3の感謝のミサ、放送による朝の祈り、創立記念の集い、などです。
行事で活躍する生徒たちは「宗教委員会」に属しています。各クラスの宗教委員が活動するための下準備をするのも宗教部の先生の仕事となります。そして、ピアノやオルガン伴奏が得意な生徒にも、様々な場面で活躍してもらいます。
月2、3回行われる礼拝朝礼では、宗教委員が交代制で、舞台上で朝礼の司会と聖書朗読を行います。当番が回ってきた宗教委員2名は、朝8:00には集合し、1名が司会を務め、挨拶後に述べるその日にあった言葉を考えます。もう1名は、聖書朗読を心込めて読めるように練習します。舞台上の当番でない時の宗教委員は、教室から講堂までの他の生徒たちが静粛になるように、立ち番をします。礼拝朝礼の前日の終礼時に、各クラスの宗教委員は、翌日の聖書箇所と聖歌を黒板に書き、聖書を朗読します。聖書朗読を聞いた生徒たちに、翌日が礼拝朝礼であるという認識を持たせることができます。宗教委員の指導やその連絡をしたり、礼拝朝礼での中1から高3までの座席を作ったり、聖歌の練習の指導をしたりするのが、宗教部の先生の仕事です。
クリスマス会では、中学校と高校で午前、午後と分けて、宗教委員と有志コーラス、有志弦楽、各学年のピアノやオルガン伴奏者とともに、宗教委員の聖書朗読や学年の祈りを行います。また、クリスマスを迎えるまでを時期を待降節と言いますが、この待降節が始まる頃に、クリスマスの飾りつけのリースを各教室に下げにいくのも宗教委員の仕事です。その指導も宗教部の先生の仕事です。また、宗教部の先生たちは、この聖書朗読やお祈りの指導、また、音楽や動きに合わせた照明やマイクの調整、クリスマス会の真ん中に設置されるお人形の設置も行います。馬小屋を表すために藁(わら)も敷きますが、「あれ?藁はどこだった?」とか「人形設置してから藁?」とか話している時には、教師の仕事とは本当に幅広いなと思ったりします。

中1と高3の年には、感謝のミサがあります。これは、海星に入学できたこと、海星を6年間過ごしたことを感謝するためです。このミサのための聖書朗読や共同祈願、ミサの道具の準備や片付けなどを行うのが宗教部の先生の仕事です。
静修とは、一日かけて神父様のお話を聞いたり、活動をしたり、映像を観たりして、ミサに参加して自分と向き合い、自分の過ごした一年を振り返る日です。静修の午後はミサを行います。一月末か二月に学年ごとに実施しますので、1学年がやっている時、他学年は授業をしています。高3の静修だけは一泊二日の合宿で5月に行い、海星での学校生活を振り返る機会となります。
創立記念の集いとは、毎年、創立記念日である12月8日の前の週の木曜日の1時間目に、全校生で集まって、創立を祝います。創立25周年や40周年を記念して作曲された「感謝のラプソディー」や「サルベレジナ」という歌を歌いながら、これまでの海星の歩みを振り返る時です。その日の司会や祈り、花の奉納なども宗教委員が行います。滞りなく進めるために、宗教委員やピアノやオルガン伴奏の事前練習があります。
放送による朝の祈りは、月3、4回、金曜日に、教室朝礼の時間に、校長先生が放送で「主の祈り」を唱えるので、それに合わせて全校生で祈りをする時です。そのための、放送設備などの準備を行うのが、宗教部の先生の仕事です。
また、中学校や高校の卒業式にある聖書朗読や祈願の指導も行います。こちらは宗教委員ではなく、先生方から選出された生徒が行います。時には、選出された学年代表が宗教委員である時もあります。
学院祭での宗教委員の活動は、キャンディレイ作成し、募金活動を行います。キャンディレイとはアメ8個を透明シートに入れて、それを8本の毛糸で結んで、レイ(輪っか)にしたものです。宗教委員は春休み中に、一人でそれを50セット作ります。大変な作業ですが、皆やりがいを持って作り、学院祭の日に売り歩きをします。宗教部の先生としては、大量のキャンディの発注と、透明シートの注文、そして、その作成のための毛糸をカットする作業などを行っています。
